Like an AE86 Like an AE86

AE86のように....
今でも、筆者の大好きな車、AE86。都合、2台を乗り継いだほど、気に入っていた車です。
初心者でも楽しめるほど気軽に乗れるけど、上級者が乗っても楽しめるそんな奥が深い車です。
筆者は、R1-ZにそんなAE86のような懐の深さを感じています。

20代最後の悪あがき

どう考えたって、20代最後のこの歳になって、再びバイクに乗り始めたのは、「悪あがき」としか思えません。

同年代の人の殆どがそうであったように、筆者の通っていた高校でも「3ナイ運動」と言われる、「バイクに乗ることを善しとしない」そんな、教育指導をしていました。
それでも、「乗りたいものは乗りたい」そんな思いに駆られ、学校に隠れて16歳になるとすぐに原付免許を取得。そして、その年の年末に通学途中に、当時乗っていたRG50γで事故に遭ってしまい、1週間も入院することになったりもしました。しかし、何とか学校にはばれず(しかし、当時の担任は感づいていたようだった)に、済んだおかげで、母親ともめながらも、乗りつづけることができました。

それでも、翌年には、渋る親を何とか説得して、中型免許を取得する為に教習所に通いました。もうあと少しで免許が取れそうと言う時になって、クラスメートがツーリング中に事故を起こし、大騒ぎになり免許取得者を学校が調べ出し、筆者もその時にばれてしまいました。
それから、3日間、学校を休んで教習所を卒業、中型免許を取得し納得行かないまま免許証を学校に提出。中免を取ったら中型のバイクを買うつもりだった筆者はすでに50Γを売る約束を知人としてあったために、中免取得と同時にサヨナラ。しかし、親と話し合い中型に乗るのは卒業するまで、我慢してスクーターだけ乗ることを承諾してもらい、しばらく中免を持っていながら50ccのスクーターにしか乗れない日々が続きました。

高校3年になった春、バイト先のスタンドで一緒にバイトしていた人が、車を購入する為に乗っていたFZ400Rを手放すと言うので、この日の為に貯金していたお金をはたいて購入。購入するまで親に内緒にしていたので、バイクが来た日は大喧嘩になるかと思ったら、「ちょっと乗らせてみろ」と、親父がFZ400Rにまたがり試乗しに行ったりと、それほど揉める事なく、済みました。
結局、任意保険に入る事を条件に、FZに乗る事を許してもらいました。

FZで走りに行ったある日、一時停止無視で捕まってしまい、その時、免許証を持っていなかったので、警官に「免許証の確認をする為に、警察署まで免許証を持ってくる事」と言われ、どうにもする事ができず、学校に「バイクに乗って違反をして検挙された際に、免許証を提示するようにいわれた。」事を話し、5日間の停学と引き換えに免許証を一時返してもらえる事になりました。

一度手にした免許証をまた学校にまた提出する事を嫌い、学校と揉めたものの、最後には親が学校にまで足を運んでくれて、「学校に自分の子供がバイクに乗る事を辞めさせる権利はない。責任は自分たちが取るから、学校側は口を出すな」と、言って納得させてしまい、次の日からは、免許証を持ってバイクに乗れるようになりました。

もう、その後、就職も決まってしまうと、学校には完全に寝に良くと言った感じで、学校から帰ると、すぐにバイトに行って、そのまま走りに良くと言う生活がしばらく続きました。完全に、頭の中はバイクの事でいっぱいでした。
暇さえあれば、バイクを弄っているか、走りに行っているかの毎日で、初期方の赤白紺のFZのカラーリングは、カッティングシートと缶スプレーで、白青紺に塗り替えられ、集合管が入り、バックステップが付き、セパハンが換えられて....とバイト代の全部がFZに注ぎ込まれていく状態でした。

FZを手にして半年で10000kmを楽に走りきってしまい、段々と調子を崩し始めていたその年の11月にバイトに行く途中寄り道をした先で、転倒。なんとか、修理して乗ろうとあちこちのバイク屋に相談してみたのですが、フレームやフロントフォークがいってしまっているのをなおすとなると、よっぽど程度の良い中古が買える値段になってしまう状態でした。始めての中型バイクと言うことでとても愛着はあったのですがFZ400Rは、泣く泣く廃車としてしまいました。

高校卒業を目前にしたその頃になると、みんな、散々夢中になってたバイクには目もくれずに学校に「オプション」を持ってきては、「RX-7が速い!!」とか、「やっぱり、スカイラインがいいよ!!」とか、言っていって話題と興味の中心はバイクから車と代わっていってしまっていました。

特に意味無し 納車直後の87NSR250R。ちなみに新車で買って、納車されて1週間で88モデルが発表されました。 そんな中、ひとり筆者は「いつか自分も車に乗るようになるだろうけど、バイクに乗ったこの10代の事を忘れないでいよう」と心に誓い、また「30歳になった時に、最新型のレプリカに乗れるような、自分でいたいなぁ」と密かに思っていました。

そして、ひとつの決断をしました。「車はいつでも乗れる。今買わなければ、次はいつバイクに乗れるか分からない」と車の免許を取るために貯金していたお金を持ってバイク屋に行き、NSR250Rを購入してしまいました。

周りは次々と、普通免許を取って車に乗り換えている中、筆者は、NSR250Rのナラシに勤しんでいました。
当時、峠最速と言われていただけあって、NSR250RはFZ400Rよりもずっと速く、そして楽しいバイクでした。そして車の免許とひきかえにしてでも、このバイクを買ったことは間違いじゃなかったと確信しました。
また、どこに行くのにも、自分の足代わりとなってくれましたし、会社に勤め始めてしばらくの間は、通勤にも利用していたほどでした。

バイクから離れて、10年近くたった今。再びバイクに乗れる最後のチャンスが訪れました。勤めていた会社が合併をして.....と言うのは、直接バイクには関係ないのですが、なんと、今年の3月に、その合併と転属に伴って臨時ボーナスがでたのです。このボーナスがバイクを買う、十分なきっかけになりました。

そして、10代の頃の自分を裏切る事無く無事にバイクに乗れるようになったのです。

つづく....

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