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ぶろぐん

東京マラソン2014
3年ぶり3回目の東京マラソンです。

自分にとって「ヤマザキ春のパン祭り」と「筑波ツーリストトロフィー」と並ぶ、春の三大祭りのひとつです。ちなみに残りの二つなのですが…パン祭りはともかくツーリストトロフィーの方は、復活の目処が全然が立たないまま、すでに3年が経ってしまいました。
そろそろ、なんとかしないと…とは思っているのですが、先立つものがないので、かなり難航しています。

そんな楽しみにしている東京マラソンですが、仕事の調整が上手くつかず、ゼッケンの受け取りをするために午後から休みを取る予定だったEXPOの日にリリース作業が入ってしまい休めなかったので、リリース作業を済ませてから、急いでEXPO会場にむかいました。

EXPO会場に入ってすぐ受付に向かい、受付書類を提出し換わりにゼッケンを受けとると、まさかのGブロックスタートでした。Gブロックは、目標タイムが4時間30分くらいのブロックで、自分が狙っている3時間30分とは3ブロックくらい下のブロックでした。2010年の初参加の時はFブロック、2011年の時はDブロックスタートでした。
たぶん過去の実績の欄に書いた千葉アクアラインマラソンの時のタイムを参考にされちゃったのだと思うのですが、そうだとしてももうひとつ上のブロックで良い筈です。
こういったブロック別けで間違いというかよく判らない振り分けがされるという話も目にはしていましたが、自分がなるとは…ちょっと残念です。



イベントエリアに移動すると、すぐに会社からトラブルの連絡が入りました。
しかし、周りが五月蝿過ぎて全然聞き取れません。仕方ないので会場を出ようと出口に向かいますが、会場内は一方通行で、今、入ってきた場所からは出れず、会場内を通って出口に向かうしかありませんでした。10分くらいかかってやっと出口に到着。トラブルの内容を確認して自分じゃなくても対応できそうだということがわかったので、続きの作業をお願いをして、またイベントエリアに戻って気になっていたランニングウォッチを物色しました。

定番のアシックスとSEIKOのどちらにしようか迷っていると、また仕事の電話がはいりました。仕方ないので、また会場の外に移動して連絡を取り、またイベントエリアに戻るというのを数度繰り返すことになってしまいしました。初日にこだわらず、金曜日にすればよかったかとも思いましたが、翌日の金曜日は仕事が終わらずEXPOの開催時間中には帰ることができず、無理してでも木曜日のうちにEXPOに行って置いてよかったよかったと痛感しました。

ランニングウォッチはずっとどっちにしようか迷っていたのですが、デザインに一目惚れをして全然候補に上がっていなかったTIMEXのアイアンマンの購入しました。

前日の土曜は疲れが残らないように軽く…とは思ったのですが、走ってない不安に駆られるよりは…って思い、普通にいつものジョギングコースをいつものように走ってきました。お陰で、体調も気持ちもいい状態だって事が確認できました。

そして東京マラソン当日。

朝、5時30分に目覚ましをセットして起床します。
コーンポタージュスープとダブルソフトのトーストで朝食を済ませ家を出ました。
東西線に乗ると、電車の中にはシューズにチップをつけたランナーの姿もチラホラいました。

少し早めに着き過ぎた気もしますが、7時過ぎに都庁前に到着。



地下構内は人が溜まるのを防ぐためにテープで塞がれ事件現場のようになってました。
案内に従って外に出ると荷物検査を受けるためにすでに行列ができてます。
並びながらボランティアの人と話をしたら、スタッフの人は4時30分おきで来ているそうです。ホント、頭が下がります。



着替えを済ませ、カヅ君の首輪を左手に巻きなおし、Gブロックスタートのハンデを少しでも少なくするために、できるだけ前に並ぼうとブロック整列が始まる前にてスタートブロックに向かいます。しかし、すでにスタートブロックに入れるようになっていて50人くらいの人が並んでいました。



2010年の時は、朝から降り続いた雨のせいで、長袖のインナーを着ていても寒く感じましたが、今回は雨の心配はなさそうです。走りだしてしまえば暑く感じると思ったので、カヅ君の写真をプリントした半袖のTシャツと短パンのみで走ることにした。当然、待っている間もその格好で待たなくてはならないので寒さが辛かったです。

それと走りながらの給水が苦手で、水を飲んだ後はペースが一気に落ちてしまい、その後、元のペースに戻すのに1kmくらい掛かってしまうので、できるだけ給水はしないようにしています。その代わり最初の20kmを過ぎるまでは、水を飲まずに済むように、スタートする直前までペットボトルの水をちびちび飲みながら待つようにしています。しかし、今回は寒さが思った以上だったのと、他の大会と違い1時間も待つうえ、飲んだ量も多すぎたみたいで、スタート前にトイレに行きたくなってしまいました。
ただトイレに行ったらまた後ろに並びなおさないといけないのに、スタートまで15分くらい。せっかく早く来て待った時間が無駄になってしまうので、スタート後、コース途中に設置されている仮設トイレに行ったほうがロスが少なくて済みそうだと判断して、我慢することにしました。



スタート前のセレモニーが始まると「必ず転ぶ」発言でひんしゅくを買いまくったばかりの森元総理のまさかの登場に「マジで?」って空気にはなっていましたが、ネットに書かれているような罵声が飛ぶようなことはありませんでした。Gブロックだったので、遠すぎて見えていなかっただけなのかもしれませんけどね。

9時5分に車椅子の部がスタートし、5分後の9時10分にマラソンの部がスタート。
同時にストップウォッチを動かし始めましたが、自分たちの列が前に進みだしたのは、スタートから3分後くらいに、スタート地点を通過できたのは、7分後くらいでした。

スタートラインを超えても、だらだらと歩いている人や記念写真を撮る人たちに阻まれて、なかなか前に進みません。本当は、こういう時に我慢して、ゆっくり走っておくのが後半に失速しないコツだとは言いますが、性格的に我慢できないので、自分のペースで走れるグループに追いつくまでは前の人を抜くために人の間を縫うようにして走り落ち着いたのは5km過ぎの飯田橋付近でした。
そこではしばらくは自分のペースで走れましたが、その後、皇居を抜け日比谷公園の前あたりの10km付近に差し掛かると、ABブロックスタートの遅い人たちに引っ掛かり、ここでも前の人を抜くために間を縫うように走ることになりました。

そこを抜けて、品川の折り返し地点を目指して走り東京タワーの前を走る頃になると、やっと廻りと自分のペースが合ってきて楽に走れるようになり、周囲の人たちと不思議な一体感に包まれます。この瞬間が好きです。

折り返しを通過したトップランナー達とすれ違うのもこの頃です。
圧倒的なスピードで走るトップランナーに驚きつつも自分は自分でできる限りの力を振り絞って脚を前に出し続けます。

スタート前に寒いのを我慢した甲斐があって、以前の大会のように暑くて堪らないこともなく、ちょっと風が吹くと涼しさを感じられて体調もよい感じです。

今回から投入の新兵器「ランニングウォッチ」でラップタイムを計測してペースを確認しているお陰で、十分にペースを維持できているのが判るので、無理に飛ばさずに済んでいます。ちなみに最初の20キロまでが1キロ5分弱でした。大体目標タイムにあってます。

有楽町に戻ってきた頃には、疲れが出てきて少しペースが落ち始めましたが、まだ半分です。周りを見て走る余裕もあるし、ペースも一応コントロールできています。
苦しいときは、左手に巻いたカヅの首輪を見ると元気が出てきます。

考えてみれば、カヅ君の散歩のジョギングは自分にとってリフレッシュするための貴重な時間でした。マラソンもその延長線上にあるので、走っている事で苦しい思いはしていますが、走ること自体は楽しいのです。いまでも走っている時はカヅ君の存在を感じる事ができるので好きです。

今回の大会は、計測ポイントを通過したときに自動でSNSに投稿をしてくれるサービスがあったので登録したので、計測用に敷かれたマットの上を通るたびに応援してくれている人達の顔を思い浮かべてました。

浅草に向かう途中27km地点あたりで、サングラスのレンズに水滴がつき始めました。頬にも冷たいものがあたるのを感じます。雪でした。先週、ジョギングに出たときと同じ程度の軽いものでしたが、ちょっとびっくりしました。
そんな中でも、沿道で応援している人が沢山います。全然知らない自分に対しても手を振り「がんばって!!」と声をかけてくれます。こういった応援の声には、とても助けられます。

この頃も変わらず前を行く人を抜くことは抜くのですが、だんだん人数が減ってきます。逆に抜かれることも多くなってきています。すこしペースも落ちてきて、1キロのラップが5分を超えることが多くなってきます。意識してペースを維持するように意識しないとならなくなってきています。

自分のリズムより少し早いくらいのランナーを見つけては、それに着いていくようにしてラップを維持しますが、それも段々と守りきれなくなり、前を塞がれたりしたのをきっかけに一気に引き離されてしまうのです。

30kmを過ぎると、残りの距離が気になり始めます。
当選が決まってから、ずっとこの日を待っていた思いと脚が動かない辛さに早く終わって欲しいという思いなんかが交錯して、不思議な感じです。
いろんな思いの中で「早くゴールしたい」というのが一番ですかね?

大雪の後、皇居まで走る30km走を2度していたので、距離に対する不安はありませんでした。実際、過去2回は30kmを過ぎた後、がっくり失速してしまい痛みで脚が上がらず、歩くしかなかったのですが、今回は確かに動きは悪くて前に進みませんが、止まってしまうことはありませんでした。

佃大橋もそのまま駆け上がることができました。

フルマラソンも4回目。完走するだけなら全然問題ないというのがわかっている以上、やっぱりモチベーションは3時間30分を切ることです。それを目指して普段も走っているのに、脚が動かなくなってきてラップが5分代後半になってきてしまいました。
ラップも5分ジャストでなら最後までいけるんじゃないかと思っていましたが、甘かったようです。ペースランナーに追いついたら、抜かずに行くつもりでしたが、追いつきすらしません。

豊洲に差し掛かり勤務先のビルが見えてくるのは変な感じです。
ここまでくると残りもあと僅か、なぜかカヅ君と一緒に走った日々が思い出されてきます。スタスタとスマートに跳ねるように歩くカヅ君の歩き方をイメージすると、落ちかけたペースが少し戻せる感じがします。

有明エリアに差し掛かると、前にも増して脚が前に出なくなって、周りのペースについていくのが難しくなってきてしまいます。歩いている人の数も多くなります。でも、ここで止めたら何のためにいままで走っていたのか判りません。

抜けそうで抜けないランナーを目標にして自分を奮い立たせて前を目指します。
最後の橋を越えると、ベロタクシーが見えました。誰かの撮影をしているようです。
よく見ると、名前の書かれたゼッケン、短く刈られた白髪が見えて君原健二選手だとわかりました。過去のレースでもゴール前で一緒になりました。自分の父親と同世代なのに3時間30分台で走りきるのは、さすがオリンピックの銀メダリストです。
今年もなんとかレジェンドに追いつくことができました。

最後の195mメートルは、無心で…と思っていましたが、ずっと心の支えになってくれたカヅ君のことが思い出されて胸がいっぱいになりました。そして最後の力を振り絞るようにして無事にゴールできました。

自然と涙が溢れてきます。腕に巻いた首輪を握り締めると「走り始めたきっかけ」「今回の抽選で当選できたこと」…やっぱりカヅ君の存在がなければ、こうやって東京マラソンを走りきることはできなかったんじゃないかと実感しました。
今回は不思議なくらいスタートからゴールまでの間、ずっとカヅ君の存在を感じることができた42.195kmでした。正直言ってカヅ君が居なくなってからはじめての東京マラソンだったので、ちょっと気負いすぎかな?ってくらいに気合が入っちゃってました。でも、それで良かったのかもしれません。



これからも、走っている時は一緒にいられる気がします。

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