じょーかーの物欲日記

ふと思い立って、R1-Zを引っ張り出してみた。
どれ位放置したんだろう？

キーをOnにして、燃料コックを開き、チョークを引いて、キックを踏み下ろす。
エンジンは目覚める気配が無い。

ひたすらキックし続けていると、20回目位で少しだけ反応してくれた。

さらに10回位キックすると、2,3秒アイドリングした。

さらに4,5回位キックすると,右のサイレンサーから白煙を吐き始めた。
片側のシリンダーだけでアイドリングをして居るみたい。

車体を起こすと、左のサイレンサーからも白煙を吐き始めた。

回転が上がり止まる気配が無くなったので、チョークを戻してアイドリングをさせたまま、出かける支度をした。



うちに来てから、12,3年になるはず。

ブラジル通貨危機の影響で勤めていた会社が潰れかけた。
会社は生き残る為に同業他社と合併した。
社名は残ったけど、中身は合併先の会社そのものだった。

自分のいた部署は合併先には無くて、グループ企業に転籍する事になった。
その際に退職金が出たのを良い事に買ったのが、このR1-Z。



今に比べれば、自由だったのか、単に自分が若かったからなのか、バイクで通勤してた。
片道12,3キロの道のりが、毎日楽しかった。
夏は暑く、冬は寒かったけど、そんなの当然だと思ってた。
1年ちょっとで、1万キロ位乗ったと思う。

その後、駐禁の取り締まりが厳しくなり、勤め先でもバイク通勤を辞める様に言われ、休みの日にしか乗れなくなった。

サーキットを走る様になった頃と重なり、お世話になっていたバイク屋さんが廃業してしまい、ますます乗る機会が減ってしまった。

思い出話は、尽きない。

まずは、スタンドに寄ってガソリンをいれた。
いつも不思議に思うのだけど、全然乗ってないのにガソリンだけは減ってる。

ついでにタイヤの空気圧をチェック。
フロントは1.5入ってたけど、リアは0だった。
大気圧分しか入ってなかったのね。

タイヤは、スパーダでサーキットを走り始めた時に最初にいれたTT900。
何年前のタイヤだろう？
表面がコチコチに硬くなってた。

のんびり街中を流すだけなので、今回はこのまま。
暖かくなったら、スパーダのお下がりのタイヤがあるから入れ換えよう。

久々に乗るのに、エンジンも車体も調子良い。
ブレーキディスクが錆び始めていたせいか、シャリシャリ言ってたけど、乗っているうちに気にならなくなってきた。

まっすぐ家に帰るのは持ったいなくなってきた。
でも、MA-1の襟元から入り込んでくる冷気には勝てそうも無い。



葛西橋通りから浦安の市場の前を通ってレーシングワールドに行ってきた。
XR100Motardのハンドルバーのエンドキャップだけ買って帰宅。

距離にしたら10km位にしかならないだろうけど、久々に乗ったR1-Zは最高に楽しかった。



すっかりヤレて、ボロくなってしまったけど、今でも、世界一かっこ良いバイクだと思ってる。

落ち着いたら、少しだけ化粧直ししてみたいな。