確かに、ストロークを長くしたほうが、アクセル操作も軽くなりますし、街中で乗る時などは、ラフなアクセル操作をしても、ストロークが長い分だけ、マイルドな乗り味になるのかもしれません。
前に乗っていたNSR(と言っても10年も前の話ですが....)は、レーサーレプリカだからなのか、アクセルのストロークもどちらかと言うと短く90度前後でした。
これくらいだと、手首の固い筆者でも簡単に全開に出来たし、かといって短すぎもしないので、微妙なアクセル操作も簡単に出来て大変気に入っていました。
その前に乗っていたFZ400Rはちょっと長めでしたが、それでもそんなに不具合を感じるほどではなかった気がします。
しかし、R1-Zはそれらに比べるとアクセルのストロークが異様に長く感じられます。正確に測ったわけではないのですが、約120度前後あると思います。
そこで、ハイスロを入れようと思ったのですが、どこを探してもR1-Z用のハイスロキットなる物を見付ける事が出来ませんでした。
また、FZ400Rの時に友人から中古で売ってもらったハイスロキットを入れたのですが、これは60度前後しかストロークが無く、逆に乗りづらくなってしまったので元に戻した経験もあって、NSRと同等の90度前後のストロークのハイスロを探していました。
ある日、何気なくいつもお世話になっている「RyOX」のさわおさんの愛車、さわお号のアクセルを操作してみると、ほぼ理想通りのアクセル開度で全開に出来ます。そこで、同じ物を作ってもらう事にしました。
このハイスロは3XV-SP用のスロットルAssyを加工したもので、アクセルワイヤーの長さの違いから、遊びが無くなってしまうので、その部分を修正し、スロットルガイドに入る部分の太さの違いからガタが出てしまうので、カラーを作り、またガイドの大きさの違いからアクセルワイヤーの固定用のステーが使えなくなってしまうので、それを使えるようにする為のカラーを作ったものです。
要は、そのままでも付かない事はないけど、どうせ付けるならちゃんとしたものにしないと意味が無いだろうと言うさわおさんの拘りの逸品です。
ストロークは、ほぼ90度。無理なく全開に出来ます。また、これぐらいのストロークだと、短すぎる事もなく、自然なアクセル操作ができてとても快適です。短すぎるとホントに丁寧にアクセルワークをしないと走りがギクシャクしちゃうし、アクセルが極端に重くなってしまって、操作しづらくなってしまいます。
確かに重くはなりましたが、疲れると言ったほどではありません。これくらいの重さならば、きちんとしたアクセルワークも可能なくらいです。この重さも、どちらかと言うと、今の愛車「300E」と同じ、軽薄さを感じずに済む心地よい重さと言えるでしょう。
それと、好みの問題かもしれませんが、R1-ZのSTD状態に比べ、グリップが若干太くなったのも、好印象です。
筆者は、グローブを買う時にいつも困るほど、手が大きいので、STDのグリップだと若干手のひらが余る感じがあったからです。特に、指の長さよりも手のひらの部分の方が普通の人よりも長いようなので、なお更です。
標準的な、手の大きさの人でも、ちょっと太目のこちらのグリップの方が、手にしっくり来る人が多いかもしれないですね。
取り付け後、横方向のガタが少し気になったので、1mm厚のプリプロピレンの板をストッロルガイドの形状に合わせて切り出し、スペーサーとして使いました。
心配したスロットルの引っ掛かりも無く、ガタも完全におさまり、無事に解決しました。
しかし、今回、一番 痛烈に感じたのは、パーツを取り付ける際のセンスの重要さ。
ただ、「付けるだけ」と、「きちんと付ける」の差は大きい......
つづく.....かな??