筑波サーキット スポーツ走行 A1,A3,A4

約一月ぶりの走行。実は、先々週に一度筑波まで行っているのだけど、その時は電装のトラブルで、ピットロードに入っただけで終わってしまったので、実際に走るのはひさびさ。

朝5時起きで、筑波に向かう。
GW中ということで道も混んでいそうだったので、コンビニでおにぎりを買って運転しながら食べる。思ったよりは混んでなかったけど、車の台数はいつもの倍くらいはいたかな?

7時前に到着。
すでにまさおさんやでびるさんが到着してピットで作業していたので、車を隣に停めて、SRXを降ろす。
全日本ライダーの内田選手を紹介してもらう。

先日完成したおニューのツナギに袖を通し、パドックでゴロゴロと転倒除けの儀式。
ただし、新品だけにちょっと遠慮気味(これがいけなかったのか？)

8時。A1の走行。
5月5,6日に開催されるトランスエコーに参戦すると思われる車両が多い。
かなりペースが速いし、無茶苦茶混んでる。
コーナーの侵入でも立ち上がりでも、右から左からバンバン抜かれる。
速度差が大きくかなり怖い。

今日の課題はダンロップ下とCX。
ダンロップ下では、いままで、軽くブレーキングしながらシフトダウンして侵入していたのだけど、他のNS-2の車両の走り方を観ているとアクセルオフだけで進入している。
自分の走りをビデオで確認しても、かなり遅い。
そこで、ノーブレーキで進入してCXの切り返しでシフトダウンという走り方に換えようとチャレンジ。

今日は、その成果の確認の為にも嫁にCXのスタンドでビデオ撮影してもらってる。

はじめの2周は、周りのペースに合わせ...と思ったら、かなり早い。
この前、パッド交換したばかりで、また当たりが完全に付いていないので、ブレーキの効きも甘めで、ちょっとビビリながらついていく。
ダンロップの侵入もちょっと早めにアクセルを戻し、気合一発で倒しこむ。
すると、いままでシフトダウンしてから寝かしこんでいた時よりも、車体が安定しているせいか楽に曲がれる。
ただ切り返しで、シフトダウンすると2個目のクリップに上手くつけない。

最終も早い人のラインに沿って入っていく。
いままで自分が走っていたらラインよりも真中でアウトに膨れている。
そこでクルっと向きを変えて加速していく。同じようにやろうとするんだけど、ギアが合わずに失速する...
エアクリーナーボックスをはずしたせいで、燃調も薄めになっているらしく、回転が落ちたところから開けていくとノッキングが出る。シフトダウンして回転を上げてやると、収まるので、なんとか誤魔化しながら走行を続ける。

とにかく、台数が多く思うように走れないけど、それでも、かなりいいペースで走れているのが実感できる。
ダンロップの進入は自信がついたので、少しずつアクセルを戻すタイミングを遅らせながら、CXの切り返しのタイミングを手前に持っていき、切り替えしながらシフトダウンをするようにしていく。

相変わらず、CXからの立ち上がりで抜かれるが、逆に進入では前のバイクに追いつけるようになってきたので、調子に乗ってどんどんブレーキングを遅らせて進入速度を上げていく、上手くいくとアウトいっぱいまではらみながら、でかいバイクあまり離されずに立ち上がれるようになってきた。

残り5分くらいで、1ヘアを立ち上がった辺りから、ビッグバイクの集団に囲まれる。
ダンロップ下でもなんとかついていき、CXの切り返しもいい感じで、こなし2ヘアまで集団についていく。
2ヘア進入で、アウトからかぶせられるが、前のバイクのインがガラ空き。
そこに飛び込もうと、更にひと寝かせした瞬間、前後ともにいきなりタイヤがグリップを失いスリップダウン...

転んだ瞬間。 「あぁ〜〜、ツナギ新品だったのに...」とちょっと後悔したが、すぐに現実に引き戻される。
後ろから続々とバイクが押し寄せてきている。
立ち上がった瞬間、後ろからきたバイクが左腕に当たってきた。
後続のバイクがスピードを落としているのを確認しながら、コーナーのアウト側で転がっているバイクを引き起こし、コース脇に移動する。

マフラーがガリガリになって、ブレーキレバーが曲がっているが、他には特に問題なさそう。再スタートしようと思ってもう一度見直すと、ブレーキペダルの先がない...
この状態でピットまで戻れないこともないだろうけど、無理をしても仕方ないので、ガードレールの裏にでて、走行の見学をする。

見学しながら、転んだ原因を考えるが、やっぱり寝かせすぎだったんだろうなぁ〜という結論に達する。
せっかく膝についているバンクセンサーもフォームを矯正しないと意味ないなぁ〜とか思いながら、レッカーに乗せてもらってパドックに帰還。

嫁に「転んだみたい」と聞かされたでびるさんが、コントロールタワーのところまで迎えに来てくれる。
ホント手伝いに来たはずなのに、逆に手伝って貰っちゃって、申し訳ないなぁ〜。

休憩中。
ツナギを脱いで見てみる。
右足に縫い付けた合ったPRO STAGEの文字が何文字か捲れている。肩のSTAGEのロゴとバードさんのステッカーに傷がついていた。
あぁ悲しい〜〜、着ていればいつか傷になるのは分かっていたことだから、あきらめるしかないけどね。

壊れたSRXを前に考え込む。
破損個所は、曲がったブレーキレバーと先の折れたブレーキペダルのみ。
他は思ったほどの損傷はない。
塗りなおした外装も目立った傷は全然なかった。

まず、ブレーキレバーを直す。
メガネレンチを掛けて、ゆっくりと曲がりを戻していくと...
「ピシッ」
あらら、クラックが入っちゃった(ToT)
ステップから、ブレーキペダルを抜く。
スタッドが曲がっていて、ペダルから抜けないので、スタッドごとプレートからはずす。
この二つを直さないことには、A4の走行は走れない...

10時の開店を待って、壊れたパーツを持って自転車でD'sに向かう。
売っているパーツと見比べながら、使えそうなパーツを探す。

レバーは、TZM50用が長さが多少短いけど取り付け部分が同じでつかえそう。
ちなみに値段は900円。

ペダルのほうは、同じ形のペダルがない。
たしか、R1-Z用のペダルと同じ形というのを聞いたのだけど、R1-Z用のペダルなんて置いてある訳がないので、とにかく、サイズの合う奴を探す。
形を合わせていくと、バトルファクトリーのTZ125用のペダルが調度逆さにすれば、使えないことがなさそうに見える。

レバーの逃げとかが無意味になってしまうけど、背に腹は替えられません。
そのうち、機会を見て、レーサー用のパーツで使いまわしが効くように改造しておいたほうが良いかもしれない。

修理が終わったところで、A3の走行。
ブレーキレバーが奥に入ってしまいブレーキが全然効かない。
何とか効くところが、かなり握りこんだ場所なので、コントロールとかの問題じゃない状態。逆に、ブレーキペダルは位置が高すぎ、ちょっと踏んだだけで、ロックしそうになってしまう。
とてもじゃないけど、攻められる状況ではないけど、転倒の恐怖心はあまりないので、リハビリに徹することにした。
今日の課題のダンロップからCXはブレーキングは必要ないので、とにかく、ここだけに集中して走る混むことにする。

それとますやまさんが買ってきたP-LAPを試しに取り付けたので、ちゃんと動くかどうかのテストもしてみた。
はじめ、電源を入れただけでSTARTボタンを押していなかったので、ずっと「--:--:--」が表示されていただけだったが、途中で気がつきバックストレートでSTARTボタンを押したら、問題なく作動。
1コーナーに進入する時には前の周のタイムが判るのはとても便利。
余裕があればぜひとも欲しいものです。

しかし、1コーナー、1ヘア、2ヘアの進入でブレーキングが必要なところで全然攻められずリズムも崩れてしまって、表示されるタイムは、24,5秒、下手をすると26秒台までタイムが落ちている。

走行している台数もA1の時よりもさらに増えているようで、とにかく走りづらいけど、練習と割り切って30分の走行を終える。

パドックにもどり、ブレーキレバーの調整をしなおしてみる。
エアがかんでいるのか、調整ネジをかなり締め込んだ状態じゃないと、レバーは奥まで入ってしまいます。結局、一番奥まで閉めこんだ状態にして、次の走行を迎えることになった。
ブレーキペダルも、調整を試みてみましたが、一番奥まで閉めこんでも、5mm以上ペダルが高い状態になってしまいます。これは、マスターのプッシュロッドを加工しないと直せないので、このままで走ることに....

今日最後のA4の走行。
ブレーキの遊びを取りすぎたせいか、引きずりがかなり大きく感じられる。
それに直線での加速が心なしか重い。

2周目に入ったあたりから、ブレーキレバーの入りが減ってきて、ブレーキングがかなり楽になってきた。

しかし、喜んだのもつかの間、加速はドンドン悪くなり、アクセルを戻すだけで失速してしまう。

3周目に入ったところで、症状は最悪に...
とにかくピットに戻ろうとコース右側をゆっくり走るが、失速する症状はさらに酷くなり、 2ヘアに入る時にブレーキレバーに指を掛けるとまったく遊びが無い。
転倒した際にエアを噛んでしまっていたのが、走行しているうちに抜けて遊びがゼロになり常にブレーキを掛けた状態になってしまったようだ。

なんとかピットロードにたどり着き、パドックに入ろうとした瞬間。とうとうブレーキが焼き付き、身動きが取れなくなってしまいまった。
どこか、よそのチームの方が駆け寄ってきてくれて、バイクを脇に寄せるのを手伝ってくれて、ついでに＋ドライバーを借りて、ブレーキをリリースして、なんとか動かせるようになったけど、このままパドックに戻るか、ちょっと休憩してから、再び走るか、少し迷う。

とりあえず、エンジンを掛けてみようと、押しがけするが、熱でローターが歪んでしまい、押すのもやっとの状態。
下手にスケベ心を出したせいで、パドックに入りそびれて、ピットロードを端から端まで押す羽目になってしまった。

それにしても、今日は疲れた...
っていうか、走って疲れているんじゃなくて、その他のことでドタバタして疲れているんだから、救い様がない...

次回は、事前動作とフォームの矯正を頭に入れて練習しよう。