T.O.F参戦記 (ピットクルー編)

12/1に行われたTaste of Freelance Final Round 2001に私のライバルでもあるますやま氏(Zero-2 99)のピットクルーとして参戦してきました。

今年の8月のSound Festival Summer 2001でSUGOを走った後、なんとなく「ちゃんとした形でレースに出てみたい」と思った私と同じように、ますやま氏も「レースに出たい!!」と思い始めていたようで、9月には筑波サーキットのライセンスを取り、10月から、今回の参戦に向けて、準備をしていました。

その意気込みといったら、凄いものがありました。
T.O.Fといったら、草レースのなかでもトップカテゴリーのひとつとして上げられるほどの人気のレースですし、その中でもZero2は人気クラスでかなりの激戦区ですから、並大抵の努力では、予選通過すら難しいのは、明白です。
そんなレースにこの前ライセンスを取ったばかりのオジサンが出ようと言うのですから、それこそ無謀としか言いようがないのですが、それ相応の努力をしていました。

毎週の様に筑波に通い、暇さえあればバイクをいじっていて、すべての中心にT.O.Fをおいた4ヶ月間だったのではないでしょうか？

前々日 11/29(木曜日)
私の練習用マシンのSRXのステップのパーツを取りに行くついでがあったので、リオックスに顔を出してみました。
ますやま氏は、街乗り兼用のR1-Zから保安部品を外したり、ゼッケンプレートをつけたりして、レーサー化の作業をしていました。その他、レギュレーションにあわせて、ワイヤーロック用の穴をあけたりと、大忙し。
同じレースに出る小沼君も最終整備(?)をしに、来ていました。
なんか、私がリオックスに来る日は、いつもこのメンバーのような気がするなぁ(^^

私も、前もって用意していたゼッケンをますやま号にはったり、グリップの位置の修正をしながら、ステップのパーツの直るのをまちます。
ゼッケン99は、なんかどっかの某クオークのマークみたい見えます。

結局、2時頃まで掛かってしまいました。
それから、うちに帰って、翌日の筑波行きの準備をするのでした。

前日 11/30(金曜日)
5時起き、5時半出で、朝7時半に筑波入り。

ますやま氏は、リオックスを出てからそのまま筑波入りしていて、ピットで車検の準備と最後の走行テストに向けての最終整備をしていました。

木曜の晩に殆ど済ませていたので、これと言ってやることはありませんが、なにかしていないと落ち着かない。

パドックで、知り合いを見つけては、挨拶してまわり、明日のことをいろいろ話ます。
みんな、それぞれの思いがあって、聞いていても面白いです。
レースの手伝いをしていると、いつも思うのですが、「レースってのはライダーが主役」ですね。
こうやって手伝っていると、「出てみたいなぁ〜」とついつい思ってしまいます。

明日の予選の状態とできるだけ一緒にするためなのか?それとも「せっかくあるから使っておこう」ということなのかわかりませんが、タイヤウォーマーを掛けたりして、かなり本格的に、走行準備をしています。
練習走行が近づくにつれ、だんだんと緊張感が高まっていきます。

お気楽なお手伝いな私は、サインボードで、「これくらいのタイム出したいねぇ〜」とか言って遊んでます。

そして、練習走行直前。
なんとシフトロッドのピロボールのネジが折れると言う信じられないトラブルが発生。
なんとか応急処置をして、走行開始。
木曜日にタイヤを新品にしたばかりなので、タイヤの慣らしも兼ねて、5周ほど慣らし走行。
シフトペダルの位置が変わってしまったので、かなり走りずらそうだけど、徐々にタイムアップして、最後には、13秒5が出て走行終了。

「シフトの位置が変で脚が攣りそうになったよ〜」と言いながらも、ベストタイムと殆ど一緒のタイムが出ていたので、なんだかホッとした様子でした。

D'sに行って、リンクの棒を仕入れて、修理。
無事に元の位置に戻せたので、レースの準備を始めます。

この頃になると、さらに明日参加する人も集まり始め、知り合いもかなり集まり始めます。
挨拶ついでに、馬鹿話に花を咲かせて、車検開始まで過ごします。

車検。
先にますやま氏が受付を済ませている間に車検場へとマシンと装備を運んでおく。この時も我が家の唯一誇れるレース用装備であるショッピングカートが大活躍。車検場でも「おぉ、あれいいなぁ...」という声が聞こえたりする。
装備もマシンもどちらも特に問題なくクリア。そのまま、中條氏や小沼君の車検のお手伝いもしてしまう。
ひとりだと、大変だなぁ...と実感。

夜
車検後に、細かな整備をしてから、ピットから撤収して、風呂に入りに行く。

どっかのホームページで紹介されていた「八千代の湯」というちょっと広めの温泉のようなところ。

まっすぐたどり着けば10分くらいのところらしいのだけど、何度も曲がり損ねて、20分くらい掛かってしまった。

駐車場も、すぐ近くまでいけるところがあるらしいけど、迷いそうなので、ちょっと遠目の駐車場に停めてしまった。

風呂から上がるって、買出し。

入ったスーパーがちょうど棚卸をする直前だったらしく、なにもない。
とりあえず、肉を少し買って帰る。

ガレージを陣取って、支度をしていると夢さん到着。

夢さん任せで鍋。これが上手い。山縣組の料理番と呼ばれているのは伊達じゃないね。

鍋をつつきながら、昼間の走行を撮影してビデオを見たりして盛り上がる。
が、10時頃には、みんなダウン。
車内泊して明日に備える。

レース当日 12/1(土曜日)
6時起床。
とにかく、寒い。最初、車でAパドック入り口まで移動したが、車では入れないことが判明。
車をBパドックに戻して、ショッピングカートに荷物を満載しての搬入。そして、テント設営。
ガンガンと荷物をおろして、準備を始める。

まもなく、小沼君たちも到着して、わたしたちの裏手で準備を始める。
こころなしかみんな緊張気味。

あいかわらず、お気楽モードの私はその辺をうろちょろしながら、予選に向けての準備を手伝う。

予選の準備。
発電機のエンジンを掛けようとしたら、ガソリンがない(^^; 慌てて買いに行って、発電機のエンジンを掛けて、タイヤウォーマーをセット。

昨日のうちに殆どの作業が済んでいるので、今日はこれと言ってやることがないが、周りの雰囲気に飲まれて、何かしていないと落ち着かなくなってくる。

さっきまでのお気楽モードはどこに行ったのか、わたしまで緊張してきてしまった(^^;

10分前になって暖気開始。

池田さんがブリッピングをして調子を見る。
結構調子良さそう。

そのまま、ピットロード入り口3台ずつ並んで予選が始まるのを待つ。

つづく...