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ぶろぐん

大型二輪免許の試験を受けてきました。
季節外れの台風20号が直撃すると言われていた天気も、普段の行いの良さからか、朝になってみれば晴天とは行かないまでも雨が降りそうな気配いはありませんでした。

とは言え、11月。日陰はそれなりの寒さです。
念入りに着込んできたお陰で寒さも気になりません。

ほぼ毎週の習慣となりつつある週末のコース開放の練習のために通いなれた道。
しかし平日だとちょっと雰囲気が違って見えます。

いつものように、あまり早く付き過ぎないようにと、少しだけ余裕を持って家を出たつもりが、府中の試験場に着いてみれば、11時20分。

なかり時間が余ってしまいました。
ただし試験の開始時刻は午後1時。

ここから30分掛かるフジランチまでは行く余裕はありません。

ちょっと悩んだあと、試験場の少し先にあるかつやに入って、カレーカツ丼を食べました。試験に望むからにはゲン担ぎも必要です。



カツ丼を食べ終わってから試験が始まるまで、かなり時間があまってしまいました。
隣のファミマで買ったコーヒーを片手に二輪の試験コースを見に行くことにしました。
入り口付近には献血車が待ち構えていて、行く手を阻みます。

献血したいのはやまやまですが、それじゃなくても貧血気味なので、献血なんてしたら、倒れるのは確実です。むしろ試験前に輸血して貰いたいくらいだったりします。

献血の勧誘をなんとかかわして二輪の試験コースに辿り着くと、何人かコース脇の待合室前でたむろしていました。

午後からの試験で使う試験車両も並んでいました。

つい最近まで試験車両はGSF750だったらしいのですが、9月からBandit1250に入れ替わったそうです。そのBandit1250自体、近くで見るのは初めてです。



タンクの形が有機的で車高も高い感じで、思っていたより大きく感じます。

乗って乗れないことはないだろうけど、中免を取ってから18年間。
いままで大型バイクになんて乗ったことないので、正直言ってちゃんと乗れるのか不安です。

そんな不安な気持ちでバイクを眺めていても良いことは無さそうなので、とりあえずコースを歩いみることにしました。

今回の免許取得を思い立ってから、すぐに通い始めてコース開放で幾度と無く走ってきたコースですが自分の足で歩くことで色々と新しい発見がありました。

一本橋はバイクに乗って通過しようと思うと、とても短く感じるけど、歩いてみると結構長いです。最初に勢いを付け過ぎなければ、10秒掛けて渡るのも、そんなに難しくはなさそうだと思えてきました。

その後に続くスラロームやS字、クランクもバイクで通ると、かなり狭く感じるけど、歩いてみると意外と広く感じます。しかも、パイロンは意外なほど小さく低いので、気を取られて自分から寄って行かない限りブツかる心配はなさそうです。

そして、歩いてみて一番違いを感じたのが、中央を通る道の長さでした。

バイクだと速度をあげていないつもりでも、あっという間に通り過ぎてしまい、すぐに信号に差し掛かってしまうので、ついつい焦って操作しそうになっちゃいますが、距離は十分にあるので、次にやることを整理して、ひとつひとつ確実にこなしていけるだけの距離は十分にありそうです。

……な〜んて言ってられるのも、試験が始まるまでですけどね。



相変わらず、日差しは弱々しいけど、風もなく、ぐるっと一周歩くとそれだけで汗ばむくらいでした。発着所まで戻ってくると、試験開始20分前になっていました。
受付が始まるのに備えて、技能試験室という部屋に行くことにします。

時間ちょうどに試験官が小学校の時にハサミなどを入れてしまっていたのと同じ「お道具箱」を抱えて7,8人入ってきました。そこで初めて事前に試験に使う車両使用料を支払いを済ませて置かなければならないことが発覚しました。

支払いをするのは別のフロアなので、慌てて支払いをして戻ってくると、他の受験生は先に2輪コースに向かってしまっていました。

試験を申し込んだ時に試験の際に車両の使用料を支払う必要が有ることは説明されたことのですが、受付の際に支払うものだとすっかり勘違いしていました。
案内の紙か試験室に張り出しておいてくれれば、先に行っておいたのに……なんのために早くから待っていたのかわかりません。

遅れて試験コースにつくと、2輪試験待合室のなかで受験票の確認をしていました。
ここでも、特に説明のないまま、手前から書類の裏の署名の確認、大型、普通、小型と4つに別れて受付をしていました。空いているところに並ぶように言われたので、普通の列に並ぶと、先に書類のチェックをしてから…と一番手前の列に並び直させられました。

なんとも、理不尽な対応が続きます。

ばたばたしたまま、全員の受付が終わると、今回はじめて試験を受ける人を対象にバイクの取り回しのテストをします。

コース開放の時から何度も目にしているCB750を使って倒れたバイクの引き起こしと、試験車両のBandit1250を使っての8の字の引き回しをやりました。
もちろん、どちらも問題なく出来きました。



続いてコースにでて歩いて確認する時間が設けられました。

昼に回ったので、改めて見る必要は無さそうですが、緊張して身体が硬くなっていたので動いてほぐすようにしました。できれば軽く走りたいくらいでした。

再度、待合室に集合すると、試験前の説明が始まりましたが、ここで聞いたことを真に受けちゃいけないという大きな罠が待っていまっした。

説明をしている試験官は「慣らし運転ではブレーキの効きやスラロームでの取り回しを試しましょう」と言っていましたが、それを信じて、スラロームを想定して蛇行運転していた子は、慣らし走行から戻ってきた途端、試験官に「鳴らし走行は何やっても良い訳じゃないんだよ!」と怒られ、それが影響してか、スタート直後にバランスを崩して転倒してしまい、そのまま試験中止になってしまいました。

そんな中、コース開放で練習に来た時に来ていた変な外国人レスリーさんが今日もきていたので、試験の順番が車での間、一緒に見てました。

普通、試験の時に知り合いなんかいないので、ひとりでじっと待ってたら変な緊張をしちゃうに決まっています。レスリーさんのお陰でアウェイ感なく過ごせました。

試験を受ける人が次々へとみんなプロテクターをつけて試験に望むので「ちゃんとプロテクターまで用意して試験に望むなんてすごいなぁ〜」って思ってました。

前の人が、鳴らし走行に出た時に、実は、試験の際には試験場が用意したプロテクターを装着しなければならないことを教えられて、慌てて準備することになりました。
ちなみに、今回、そんなことには一切説明されていません。

こう言うところが不親切ですよね。

試験官側は、週に2回、年間100回やっていることだから、当然の流れだし、するのが当たり前だと思っていることも、試験を初めて受ける人間には、わからないことだらけですからね。

試験の順番は、大型、普通、小型のそれぞれの試験が同時に実施されます。
走行順は、過去に受けた試験の回数が多い順のようです。

今回、初めて受験する自分は10人中9番目でした。
前の人の走っているところをじっくり見れる時間が取れるという点では有利ですが、その分、緊張している時間も長くなります。

最初の方は、受験回数が多いということで、見るからに動作も操作も慣れた感じがします。
最初の二人は連続で完走して、ふたりとも合格していました。

二人目に完走していた人は、試験官に「これ何回目?」と聞かれ「5回目です」と答えていたことからも、結構、通っていて初めてここまで来れるんだろうな…と思わされました。

各クラス別々に試験が進んでいますが、1時間ほど掛かって自分より先にレスリーさんの順番がきました。

レスリーさんは小型AT免許を取りに来ているので、125ccのスクーターで試験に望みますが、人の言うことを聞いていないのか、最初の一時停止ですでに線を踏んでるし、安全確認は適当だしで、受かるのはちょと難しそうです。そして一本橋で勢い良く飛びだしすぎて脱輪して即試験中止となってしまいました。

レスリーさんはそのまま、ちょっと悔しがりながら、試験会場をあとにしていました。

試験は続きますが、次々に試験中止が続きます。
合格どころか完走する人すらいない状態が続きます。

10人程いた小型の試験を受ける人もとうとういなくなり、自分の番が回ってくる時には、試験会場には残り数人しかいない状態になってしまっていました。

コース脇に目を向けると試験に落ちた人が戻ってきて見学しています。
そんな中で試験を受けるのは軽い罰ゲームのような気がしてきました。

自分の前には6人連続で途中で試験中止になっていて、誰も完走できずにいます。

変な緊張感のなか、名前が呼ばれて、慣らし走行をするように言われました。

バイクを押して、発着所の正面に移動させたあと、またがりミラーの調整やブレーキレバーの遊びを確かめたあと、エンジンを始動。
「どうぞ」の声を合図に、外周路に出ました。
途中、周りを確認したあと、軽くブレーキの効きとクラッチの繋がる場所、取り回しの感じを確認しました。3速に入れたままアイドリングくらいの回転数からアクセルを軽く開けるだけで、するすると加速していきます。トルクの凄さに感動しているうちに、慣らし走行は終わってしまいました。

そして発着所に戻り、今度は試験官の「自分のタイミングでスタートしていいよ」という言葉を合図に試験開始です。

後ろを確認したあと、ウインカーを出して、再度、後ろをみてからクラッチを繋ぎましたが、慣らし走行の時に感じていたとおり、クラッチが結構遠く、半クラが使いづらいです。

エンジンを唸らせ気味のスタートになってしまいましたが、すぐに左折が迫ってきます。大回りしすぎないように半クラを使いながら行きたいけど、違和感が…

次の課題の一本橋に向かって大きくゆっくり曲がり、一本橋の手前で一時停止。
左右と後方を確認してゆっくりと一本橋に乗り上げると、ちょっと左に振られそうになりました。
慌てないようにしながら、ニーグリップを意識すると、バイクの大きさがスーっとひとまわり小さくなったように感じるくらいに気にならなくなりました。
遠くを見つめながら慎重に渡りますが、微妙にスピードが出過ぎているようです。
このまま行くと9秒くらいで渡りきっちゃいそうだと思いましたが、まだ試験は始まったばかり、ここで変に粘って脱輪したら、今日一日がパーになると思い、無理に粘るのを諦めて、そのまま橋を渡り切りました。
一本橋を降りたところにある電光掲示板をちらっと見たタイム表示は9秒台でした。

一時停止して、後ろを確認して、次の課題のスラロームに向かいます。

ここで初めて、最初に2速に入れて、アクセルを吹かすとぐいっと前に進むトルクの太さに1250ccの排気量を実感しました。意外とバイクの大きさは気になりません。しかし、調子に乗ってパイロンに接触すれば、試験中止もありえます。
慎重に行くことにしました。
ついついフロントブレーキに指をかけそうになりますが、ぐっとこらえながらクリアして
次の課題の波状路に向けて交差点へと出ていきます。

交差点を左折したらすぐに波状路に入るために左折します。
波状路は、低速トルクがあるのでR1-Zで練習するときよりもかえって楽に感じます。
スピードが出過ぎないようにリアブレーキを使いながら、通過しました。

次の課題の踏切に向かうために、また中央の道にでますが、ここできちんと加速しないと減点されるそうです。
短い直線ですが、加速は問題なくできたのですが、踏切手前の左折でいつもなら1速にシフトダウンしながら曲がるのに、太いトルクのお陰でスムーズに走れてしまい、2速のままで曲がれてしまったので、踏切手前での一時停止の時に2速に入ったままになっていました。
ここで慌てず、一旦止まってから1速に入れなおせばよかったのですが、止まりながら1速に入れてしまったので、左足をつくのが遅れ、バランスを崩しかけ、右足をついてしまいました。

まだ、始まったばかりだと、気を落ち着かせて、踏切を渡り左折して、コースを辿ります。何度もイメージトレーニングを繰り返し、コース練習も人一倍したのですから、自信をもって走るしかありません。

クランクから坂道、S字と無難にこなし、S字の出口で膨らまないようにと思い、スピードを殺そうとしてフロントブレーキに指をかけてしまったおかげで、切れ込みそうになりましたが、視線を先に持っていくように気をつけたおかげで、なんとか持ち直しました。

次は、急制動です。
ここで、殆どの人が試験中止になっています。
少し早めに45km/hまで出たのを確認したあとは、スピードを維持したまま、パイロンを通過するとともに、前後のグリップを感じつつ、ブレーキングすると車重の割にすっと止まってくれました。もちろん、規定の距離以内で止まれました。

あとは坂道発進を済ませれば、問題となる課題はなさそうです。
目印のパイロンの脇で止めたあと、ローに入っているのを確認して、右にウインカーを出して、後方確認。リアブレーキを効かせながら、アクセルを開けクラッチをつなぐとぐっとチェーンが張るのが感じられます。リアブレーキを緩めるとあとは、するすると前に進んでいくので、ふらつかないように気をつけながら、右折の準備をしながら、坂を降りました。

あとは障害物を避けながら、外周を回れば終わりです。
スピードを落とし過ぎないように気をつけながら、カーブを曲がり、左折をして待合所前のストレートでは十分にスピードを乗せるのを意識しました。

最後の右折を済ませ、待合所に戻り、試験終了です。
なんとか完走することが出来ました。

エンジンを止め、サイドスタンドを掛け、試験官の元に行くと、「えっと、試験は何回目?」と聞かれました。「一回目です。」と答えると「うん」と頷いてから喋り始め「まず試験結果からお知らせすると、今回は不合格です。」と伝えられました。

確かに準備できることはやりきっったつもりでいたし、できるなら一発で合格したかったけど、やっぱりそんなに甘くはなかったようです。

「一本橋とそのあとの課題での時間超過と不足。踏切手前でのフラつき。あと外周から直線に戻ってくるところで、スピード出しすぎだよ。もっと落とさないと…だから左折で膨らんじゃったでしょ?」と言われました。

「あと本人は意識できていないかもしれないけど、左のつま先が開いているんだよね。極端な話、内股になるくらい締めてニーグリップしないとね。」とも言われました。

「普段からバイク乗ってるんだよね?」「今言われたことを意識して普段から注意して乗ってください。」と言われ免許証を返されました。

失敗したと自覚できていたところ、できていなかったところ、トータルで合格圏には達していなかったのですから、仕方ありません。

荷物をロッカーから取り出し、最後に残った一人が走り終わるのをみてから帰ろうと思い、コースに出るのを見ていましたが、やっぱり急制動で試験中止になっていました。

次の試験の予約を取るために、受付しに行こうとするとコース脇で見ていた人に声を掛けられました。落ちたことを伝えると、「頑張ってください。」と言ってもらえました。

試験の予約をしようと機械に免許証を読み込ませると、11月の日付の欄にはボタンが表示されていません。
直近で12月4日でした。
休みが取れるかわかりませんが、とりあえず、予約することにしました。

とりあえず、落ちたことをツイートしようとしていると、普通二輪免許を受けていた女の子が父親らしき人と一緒に予約を済ませて歩いてきたので挨拶すると、今回落ちたことでちょと心が折れかけれたと言っていました。
でも、見た限り、結構ちゃんと乗れていたし、急制動で試験中止になっていたけど、それまでは、問題なく乗れていた感じだったので、ちょっと意外に感じました。

落ちた自分が励ますのも変な話ですが、せっかくだから頑張ってほしいと素直に思えました。少なくともレスリーさんよりは早く受かりそうだと思います。

そんなことより、まず、自分が受かることを考えないとな……
とりあえず、もっと練習しなくちゃ…

帰り道、道路脇にバイクを止めて土曜日のコース開放の予約をしていると、雨が降り出してきました。
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